≪黄昏の魔将≫ヴォルグレイス・ディスレム

種族【ドレイク】性別【男】区分【③】

現ディスレム王であり、魔将の一人です。 ドレイクであり、この地に最初に攻め入った<大破局>の当事者の一人です。 300年前から現在に至って、この地の頂点を維持し続けており、その統治はバルバロスらしく力や恐怖によるものであるものの、彼はその支配を中央部に留め、周辺地域は有能な魔将達にその実権を握らせています。 魔将達の中には、時に王の座を狙って反乱を起こす者も少なくありませんが、むしろそれらをバルバロスに必要な本能の発露と捉えており、彼自身はそれを歓迎しています(その上で完膚なきまでに叩きのめします)。 彼が統治を始めた当初は危険視され、他の(主に人族の)国家による攻撃に晒されることも少なくありませんでしたが、それらを全て撃退・吸収してしまった事で、割の合わなさから並大抵の国家が手を出すことはなくなりました。 しかし、それほどの力を持ちつつも、この300年間において(少なくとも彼の指揮によって)人族領への目立った侵攻は行われておらず、不気味なまでの沈黙を保っています。 それらの理由として、土の巨人やマギテックモジュールを恐れているという噂もあれば、何らかの機を伺っているのだという噂もありますが、どれも根拠はありません。また、彼にそれを直接問いただせる者も存在しません。 ただ、魔将達が各々の判断で人族領へ攻め入る事があろうと、それを咎める事もないようです。

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≪軍王≫モルドレッド・ヴェルゼビュート

種族【ディアボロ】性別【男】区分【③】

魔将の中でも最も苛烈に、最も頻繁に、≪黄昏の魔将≫ヴォルグレイスに牙を剥いてきた男――それが≪軍王≫モルドレッドです。

彼はディアボロの一族に生まれながら、生来の知略と緻密な軍略眼を武器に、軍政を掌握することで勢力を拡大し、魔将の地位を得ました。力と恐怖による支配を基本とするバルバロス社会において、彼は例外的に「戦略と兵站による支配」を説き、その実証として自らの領地において訓練された兵士と精密な動員体制を築き上げました。

彼がヴォルグレイスに反旗を翻したのは、実に五度。いずれも完膚なきまでに叩き潰されてはいますが、敗北のたびに戦術と体制を刷新し、より洗練された軍備を整えては再び挑む。今や彼の軍制改革は他の魔将たちにも取り入れられ、ヴォルグレイスの領土全体における軍事技術の発展を促進してしまっている皮肉的な側面すらあります。

ヴォルグレイス自身も、そんなモルドレッドを「反逆者」として幾度となく屠りかけながら、決して殺しはしません。むしろ敗北から立ち上がるその不屈の才を、まるで貴重な軍略の研磨石のように扱っている節があります。

モルドレッドは、暴力的な破壊よりも「支配の持続性」にこだわる思想の持ち主であり、支配下に置いた人族や蛮族には、驚くほど高度な軍事訓練と秩序を与えることで知られています。ですが、それは慈悲ではなく、「秩序を与えねば統治は持続しない」という冷徹な合理主義に基づいたものです。

ここ最近、彼の関心は人族領にも向けられており、その進出は着実に進行しています。交易都市ガメリア周辺では、正体不明の蛮族の一団が出没し、軍規に則った行動や装備から「モルドレッドの配下ではないか」との疑惑がささやかれています。彼はサラービアにおける人族の軍制や戦術に深い関心を持ち、密かに人族の宗教や文化にすら研究の手を伸ばしていると言われています。

一部の人族の間では、彼を「破滅ではなく征服の化身」として畏怖の対象としつつも、合理的な支配に魅せられ、裏で通じる者すら現れ始めています。彼の「軍王」───ひいては、「魔王」としての野望。それは単なるバルバロスの支配にとどまらず、人族、蛮族を問わぬ「世界軍制の再編」をも視野に入れているのかもしれません。

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≪機形姫≫ケイ・ベリエール

種族【サキュバス(半魔動機化)】性別【女】区分【③】

ケイ・ベリエールは、身体の大部分を魔動機と融合させたサキュバスであり、魔将の中でも異質な存在です。

彼女は「最適化された身体──すなわち、機能美こそが真の美である」と強く信じており、その理念に従って、自身のみならず他の蛮族にも積極的に改造を施しています。

その技術力は非常に高く、一説には<大破局>にすら耐えうるとされる“サラービア式魔動機術”を、一種の理想形として認識し、独自の解釈と改良によって完成の域に近づけたともいわれています。

現在ではその成果の一部を、パトモス島全域に導入しており、蛮族領の戦術・構造そのものに影響を与えています。